だったんそばの効能
だったんそばには、通常のそばの数百倍といわれるルチンが多く含まれています。
このルチンは、ポリフェノールの仲間で、毛細血管を強化し血圧を安定させる機能性成分です。
出血防止、血管拡張、血圧降下、末梢血管透過性の改善がみられ、
動脈硬化、静脈瘤、高血圧、老人性紫斑病、血管の強化、網膜出血、更年期障害、打ち身、腫れ物、
しもやけに効くとされています。
ただ、だったんそばには、このルチンを分解する酵素も含まれるため、この酵素の働きを抑えたそば粉でないと、ルチンは失われてしまいます。
また、ルチンのほかに、シス・ウンベル酸という物質も多く含まれます。
このシス・ウンベル酸はメラニン色素を生成するチロシナーゼという酵素の活性化を阻害する働きがあるため、シミ、ソバカスや日焼けを気にする方にはお薦めです。
ただ、水に溶けやすいため、そばを茹でたときのそば湯も一緒にとるようにしましょう。
江戸時代の『和漢三才図絵』では、漢方薬として掲載されています。